“てんちょ先生”のひとりごと

現職教員が伝える、現場のあれこれ!

👔校長は、職員の担任である!

私が今回病気休職をとった背景には、もちろん保護者からの言動もありましたが、それだけでなく“管理職の対応”も大きな要因だったと思っています。

病気休職に入ってから、校長から何度か電話がありました。案の定、手続き的な話や、杓子定規な事務的な話。
「すぐに病院に行って診断書をもらって、学校に送ってほしい。病気休職の申請をしなければいけないから」ーーこれならまだわかります。必要なんですもんね。

2本目の電話では、
10月1日付けで在籍(勤務)していれば、異動の対象になる。異動を希望しているのなら10月1日には復帰する必要がある」ーーそれもわかっています。でも、そんなに簡単に戻れないんですよ。今の率直な気持ちを言うと「戻りたくない」なんです。

電話を切ったあとに思ったんです。
自分のこの心の状態を改善する方法は、異動することだけなの?
“つまり、自分がうつ状態になっていることについて、校長は原因が何かとか、職場の雰囲気に問題があるのではとか、少しも考えてくれてないってこと?”

たかが一人の教員のために職場を変えるなんてこと、あり得ない!とおっしゃる方もいるかもしれませんね。
でも思い出してください。
私は、持ち物が揃わない子ども1人のために、“忘れたものは貸しません”というスタンスを曲げられたのです。
そして相手の言うとおりに謝罪文まで書きました。
“たった1人のために”です。

ここで今日のタイトル。
ーー『校長は、職員の担任である』ーー
ここからはあくまで私の個人的な考えです。
校長は、学校運営をすることはもちろんですが、職員(職員室)の担任であるべきだと思っています。

職員室の雰囲気はどうか(これはクラスの雰囲気を気にかける学級担任と同じ)
職員の健康状態は、精神的な面も含めてどうか。
(これも毎日の健康観察やメンタルケアをする学級担任と同じ)
学級担任がクラスの雰囲気の悪い変化に気付いたら、子どもに不登校傾向が見られたら、手を打つのが当然です。
ところが現任校の校長は、一職員がうつになっても、病気休職になっても、職場に不満を持っていたとしても、「異動すればいいんじゃない?」としか思っていないということでしょうか!
そんな職場には戻りたくありません。

校長はかつてこう言っていました。
「自分は子どもと上手くいかなくて管理職になった」と。そういう管理職は少なくないと思います。子どもが好きで、子どもと上手くやっていけていれば、教室(担任)から離れる選択肢などありません。
偏見かもしれませんが、管理職の多くは教室で上手くいかなかった人たちではないでしょうか。
では、そんな人たちが“管理職には向いているか?”というと、それも違うと思います。

前述の通り、『校長は、職員の担任である』からです。職員・職場全体を教室のように見渡し、問題を見つければ改善していく。それができずに、うつの改善を“異動”に求めるのはいかがなものでしょうか?

また長くなりましたね。熱くなってしまったかもしれません。
次回もこの話を続けたいと思います。
具体的には、管理職が我々教員を評価する「自己申告書」についてです。

【追記】
後日、この校長に手紙で「職員(室)の担任は校長ではないか?」と問いただしたところ、「職員(室)の担任は副校長だと思っている」との回答がありました。
これまた残念な答え。
では校長は校長として、学校の何を日々見ているというのでしょうか?
職員室は副校長に任せ、教室にも年に3回の“授業観察”以外には見に来ない。

意外に(いや、予想通り?)子どもとかかわるのが苦手なのでは?
また、職員が日々立ち向かっている苦労やトラブルから目を背けているのでは?
そんなふうに邪推してしまいます。

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