“てんちょ先生”のひとりごと

現職教員が伝える、現場のあれこれ!

💯テストの点数だけで、人は評価できない!

教員として、毎日授業をし、テストをし、学期ごとに「通知表」を作成する身としていつも思うこと、それは“テストだけでは評価できない”ということです。
もちろん、テストの点数は評価をするうえでとても分かりやすい指標です。点数によって「よくできる」「できる」「もう少し」のような評価を出す割合は決して低くはありません。

でも思うのです。点数だけではなく、日々の授業の態度・意欲・発言・記述などで見えるものもたくさんあるのです。それらはテストの点数のように数値化できないので、見取るのも伝えるのもとても難しいです。

私は通知表を子どもに渡す前に必ず言うことがあります。
「“よくできる”や“できる”がすべてではない。
むしろ見てほしいのは先生からのメッセージ(所見)です。でもここには書ききれないので、メッセージを読みながら、授業中に先生に言われたことや誉められたこと、注意されたことも思い出してください
所見というのは、担任から見て子どもが頑張ったことや成長したことなどを言葉で表したものです。昔は手書きでしたが、最近はパソコンで入力することも多くなり、逆に文字数制限があります。現任校ではだいたい130字くらいまでです。
この文字数では子どもの成長などを書ききれないのです。

さて、通知表の話をまずしましたが、ここからは“教員に対する校長からの評価”です。
学期に一回ずつ『授業観察』『自己申告面接』が行われます。1時間の授業を管理職が見に来て、それも踏まえて面談をし、年度末には校長からA・B・Cの評価が出されます。
しかし、学期に一度、年に三度の授業観察だけで、授業力や学級経営力を評価されたらたまったものではありませんし、それだけで評価できるはずもありません。テストの点数だけで評価されてしまうのと同じです。
校長によっては、授業観察に限らずよく校内を回って、授業の様子や子どもとの関わり方、掲示物などを見て評価の材料としますが、現任校の校長はめったに教室を見に来ません。
それで「君の授業力はCだ」とでも言われたら、評価の根拠に大いに疑問が残ります。

ほんの一部だけで人を評価してはいけない、逆に言うと全部を見なければ正しい評価はできないということ。でも、全教員の全授業を見るのが不可能なこともわかっています。
せめて、学期に一度だけの観察で評価はしてほしくない、と切に思います。

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