「うわっ!うちのクラスの子が、T◯k T◯kに出てる!」
その一言が事の始まりでした。
ある日の休憩時間に、スマホをいじっていた同学年の同僚がそう言ったのです。
画面を見せてもらうと、見たことのある子ども2人が、公園らしき場所で踊っている動画でした。顔を隠すわけでもなく、後ろでは公園で遊ぶ他の子どもの姿も映っていました。
しかも、よーく見ると、電柱に住所が表示されていました。
これでは「私たちは◯◯区に住んでいる小学生です」と名乗っているようなもの。
さらに検索を進めたらしく、同僚は他の動画も見せてくれました。今度は公園ではなく自宅のような風景。踊っているのはさきほどの2人と同じ子ども。しかも今度は顔だけでなく名前を表す文字が画面を踊っている!
同僚に聞くと(私はまったく詳しくないのですが)、この動画は“誰でも見られる”状態だそうで、方法によっては見られる人を限定することもできるそうですが、この子たちはその制限もかけていないとのこと。
これでは、学校側で必死に守ろうとしている個人情報(顔・住所・名前など)を世界中に知らしめていることになります。
たとえば高校生や大学生あたりが、親に内緒で動画をアップしているなら(良し悪しは別として)まだわかるのですが、これは小学生です!
さらに驚いたのは、次の動画を見せられた時です。
明らかに自宅とわかる場所で、親子2人が踊っている動画でした。この動画も視聴制限(といえばいいのかな?)がかけられておらず、顔もしっかりと映っています。
もうこれは、“親に内緒で”の世界を超えて、“親公認”で顔を世界に晒していることになります。
きっとこの親は、世界中の人が見られるなんて知らないのでしょう。(知っているとしたら、自己顕示欲どころの話ではありません)
この、親の“無知”が、我が子をどんな危険にさらすことになるのかも理解していないことでしょう。
管理職にこの動画のことを話すと、「保護者会で注意してくれ」ということになり、学年全部の保護者(保護者会に参加した親に限りますが)を集めて、注意換気をしました。
こんな注意、学校がしなければいけないなんて。よく授業公開美に合わせて「セーフティ教室」というものを開いて、警察の協力のもと、SNSなどの危険を親にも伝える機会を設けていますが、SNSにどう関わるか・子どもにどこまで許すのかは、もはや学校側では手出しできない範囲です。
親子の仲がいいことは悪いことではありませんが、親がまるで“子どもの友達”になって、同じ楽しみを共有し(ここまではいいのですが)、我が子を危険にさらしている現状には頭を抱えさせられます。
親への“躾”とまではいかなくても、親を100%信用する、というのも難しい時代になってきました。
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